港街有惑日乗

「みなとまちゆうわくにちじょう」 横浜発、写真日記風雑記帳、もしくは備忘録

チャイニーズ・デモクラシー

17年前。
僕は新入社員で、社会人としてやっていけるのか、毎日不安に苛まれていた。
その先にどんな人生が待っているのか分からず、とまどいの中で、日々右往左往していた。

あれから、勤め先を2つ変わり、結婚して、父を亡くし、子供ができた。
何も成長していないかも知れないけれど、世の中の仕組みが少しは分かるようになった。

その間ずっと待ち続けていたものが、忘れかけていた頃に、今になって、ついにやっと訪れる。
そんなこと、ドラマや小説の中でも、なかなかないことだろう。

17年。
ビートルズが2回デビューして、2回解散するだけの時間。
赤ん坊が成長して、高校生になるだけの時間。
ワールドカップが、4回開催されるだけの時間。

そして、アクセル・ローズが、長い旅を終えて帰ってくるだけの時間。



メンバーの誰がいようがいまいが、どうでもいいじゃないか。
この音が再び歴史を変えるかどうかも、どうでもいいじゃないか。

とにかく今夜は祝杯をあげよう。そして感謝しよう。

だって特別な夜なんだから。




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ここ数日間、ずっとこのアルバムを聞き続けた感想を記しておく。

とにかく、17年前の音とは決定的に異なる。

「ユーズ・ユア・イリュージョン」が1991年という時代を刻印したアルバムだとすれば、「チャイニーズ・デモクラシー」は、間違いなく2008年でなければならない音が鳴っているアルバムだと思う。

いや、ホントはよく知らないんだが。
音楽誌も全く読んではいないし。

それでも、グランジもオルタナも、リンキンパークもコールドプレイも、レディオヘッドもマイ・ケミカル・ロマンスも何もかも、ここ十数年の音を踏まえた上で、確実に「今」を捉えながら、「でもロックってこうなんだろ?」という、ある種の回答を提示しているような、そんなアルバムだという気がする。

「アペタイト〜」や「ユーズ・ユア〜」の頃のストレートなカタルシスや、ひたすら情緒的な盛り上がりが抑制されているのは、もはやそんな単純な音には意味がないという認識の表れだと思うし、内省的な度合を深めた歌詞は、アクセルが年を重ねた証拠だと感じる。

でも、それでいながら、どこをどう聞いてもハードロックであり、セールスを狙える商業性に満ちている。
そこが凄い。

ヴェルヴェット・リヴォルヴァーと聞き比べれば、スラッシュと袂を分かったのも頷ける。
聞いてて気持が良ければいいじゃん?、という頭の悪いリスナーを淘汰する、破格の一枚。

(2008年11月27日)

テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

  1. 2008/11/23(日) 01:31:22|
  2. モノ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9
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コメント

おジャマします

このお写真を見て、ぜんっぜん関係ないですが、今の自分の状況と重なって何か心が温かくなりました。
GN'R、久しく聞いてなかったけど、今日の晩は久しぶりに晩酌しながら聞いちゃおっかな、と思った次第です。
  1. 2008/11/23(日) 15:37:37 |
  2. URL |
  3. marble5 #-
  4. [ 編集]

>marble5さま
晩酌のお伴のガンズ、いかがでしたか?
私もここ数週間、本当に久しぶりに聞き返してます。
  1. 2008/11/24(月) 00:07:42 |
  2. URL |
  3. 眠い悪魔 #-
  4. [ 編集]

訪問コメントありがとうございました。
ガンズ懐かしいですね。

17年前、僕は二十歳でした。
ガンズは十代の頃よく聞きましたね。
とっくに終わったバンドだとおもってましたけど、バリバリの新譜が出ると疼きますね。

また、ゆっくり訪問に来ます。
  1. 2008/11/24(月) 06:17:43 |
  2. URL |
  3. かず #-
  4. [ 編集]

こんにちは

じんわりとですが、Chinese Democracyを心待ちにしていた感が伝わってくる内容で、しんみりとしました。
そしていい写真ですね。
17年前の1991年。僕は高2でした。6月に発売されるはずだったUSE YOUR ILLUSIONは9月に延期され、若い日の三か月ってそれだけで気の遠くなる時間でした。それが、今度は14年間…。本当に×1000、長かったですね。
この三連休、勿論へヴィローテです。
  1. 2008/11/24(月) 10:33:06 |
  2. URL |
  3. hiro #752qF4uI
  4. [ 編集]

>かずさま
ありがとうございます。またお邪魔しますね。

>hiroさま
ご訪問ありがとうございます。ちょっと文章が長すぎました(^_^;)
聞いていると、アクセルという人の心中に思いをはせつつ、いつの間にか自分の過去とも向き合ってしまうような、そんなアルバムです。
  1. 2008/11/25(火) 00:52:54 |
  2. URL |
  3. 眠い悪魔 #-
  4. [ 編集]

はじめまして。
そうですね、17年といえばそれだけの月日なんですよね〜。
いや、ほんといい写真です(^^)。
  1. 2008/11/25(火) 22:28:17 |
  2. URL |
  3. william #-
  4. [ 編集]

>williamさま
コメントありがとうございます。
今の「若い子たち」がこのアルバムをどう聞くのか、興味深いですね。
僕たちの世代で例えると、中高生の頃に、突然、歴史上のバンドだと思っていたビートルズの新譜が出るようなもの?ですから。
  1. 2008/11/25(火) 23:10:27 |
  2. URL |
  3. 眠い悪魔 #-
  4. [ 編集]

17年・・・長いよね〜
初めてガンズを聞いたのが、高校生(17歳)でぇ、えっと今が確か38歳だったかな(笑)

今まで11月になると、November Rainを聞いて〜、いったいいつになるんだぅって・・・新譜
よ〜やく、聞けた(疲)〜って感じだよー。きっとみんなも同じ気持ちだよね(違うか^^;)

待ちに待ったという気持ちよりも、言葉に言い表せないよね・・・よかったか悪かった、超越した感じだ
でも待てよ、自分の人生の中で、一番長いブームだな・・・Guns N' Rosesって
って考えるとすごいね・・・

次に叶える夢は、果せなかったコンサートに行くことかな!!
ほんとは、オリジナルメンバーがいいけど・・・まぁいっか
次は命があるうちに、日本にきてよーアクセル

  1. 2008/12/29(月) 17:57:52 |
  2. URL |
  3. November Rain #-
  4. [ 編集]

>November Rainさま
過去記事へのコメント、ありがとうございます。
待ち過ぎていたので、何を期待していたのかも忘れてしまい(^_^;)
逆に白紙に近い状態でアルバムと向き合うことができました。
複雑な曲の構成と装飾過多なくらい作り込まれたサウンドが、高い中毒性をもたらしてくれています。
“There was a time”と“Madagascar”の2曲がこのアルバムの白眉ですね。
逆に“Street of dreams”や“This I love”では、もう満足できなくなっています。
だから昔のアルバムも、しばらく聞く気は起きません。
  1. 2008/12/29(月) 23:38:02 |
  2. URL |
  3. 眠い悪魔 #-
  4. [ 編集]

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